心療内科に通院してみた話

仕事のストレスにより約5年前から心療内科に通いはじめ、精神安定剤を服用するようになった話です。 私は昔から手抜きをしたり、人に頼ったりするのが苦手でした。学生の頃からなんでも自分一人でやろうとし、緊張しやすく過度に責任を感じる性格です。 新卒で入社したのはソフトウェアを開発・販売する都内のIT企業でした。志望動機は法人営業がやってみたかったのが理由でしたが、ITには無頓着でプログラミングの知識は皆無でした。 入社当初は不調を感じませんでしたが、毎日風呂に入ると足に赤い発疹が出てかゆみが止まらなくなったり、就業中に腕や首のあたりに痒みが出ることがしょっちゅうありました。今思えば不調のサインは出ていたのですが、新米の自分は目の前の仕事に精いっぱいで体を気遣う余裕はありませんでした。 その後、営業企画部に異動。入社して3年目になるころです。 仕事は販促資料の作成や新商品のリリース等々多岐にわたりました。元来企画系の作業や立案は好きだったので自分に合っていると感じていました。 精神的に不調を感じたのは、入社4年目の後半頃。大手展示会の出展準備と並行して新商品のリリースがあり、どちらの仕事もトラブルが頻発していました。 新商品については知識皆無で、仕事の遅い先輩との業務で非常にストレスフルだったのを鮮明に憶えています。当時は悪いことづくめの毎日でした。 不調を感じたのは夏ころ。仕事が佳境になると背中全体に強い痛みに苦しむようになりました。また心臓の辺りがチクチクして仕事に集中できず、これは心療内科にいくべきでは、と毎日考えるようになりました。正直「心療内科」ときいて臆しない人はいないでしょう。「まさか20代半ばで健康体の自分が、そんな病院に行くわけない。」最初はそう信じて疑いませんでした。 しかしいつまでも心臓の痛みが回復せず仕事のモチベーションも下がるばかり。 意を決して病院にいき、カルテに症状を記入。心理テストのような質問に何枚も回答し、その後やっと診察となりました。 先生は当時30代前半のまだ若い男性医で、年齢のわりに落ち着いた印象でした。まだ真新しい院内に私一人がいるような状況でした。私の仕事やライフスタイルについて医師はじっくり話をきいたあと、「それは仕事のストレスからくるものでしょう。いったん気分を落ち着かせる薬を飲んで様子をみましょう。薬は二週間ほどで効いてきますので、途中で服用をやめたりしないでくださいね」と念を押され、処方されました。 最初は服用に抵抗感があったものの、飲んで二週間ほどすると心臓のチクチクはおさまり穏やかに毎日過ごせるようになりました。イライラも心の中で終息していく不思議な感覚で、生活が一気に楽になったのです。 今も体調を安定化するため、同じ薬を飲み続けています。あの時ムリをしないで通院を決意してよかったと心から感じています。

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